ゴスロリ彼女のキスの味
おれはタクシーの運転手にお金を払い、おつりをもらうまでの間、運転席側にある時計で時間を確認した。
指定された時間にはなんとか間に合った。
途中、自宅に寄り道して、あるものを確認する必要と冷静に考える時間がほしかったが諦めた。
タクシーから降りるとき、運転手の視線が気になる。
路地を抜けた公園の水飲み場で煤だらけの黒くなった顔を洗った。とはいえ、ジャージは火の粉のせいで小さな穴があちこち開いてボロボロ。
不審者と思われてもしょうがない。
通報されたほうが気は楽かもしれない。