ゴスロリ彼女のキスの味
真実を知ることがこれほど怖いこととは知らなかった。
「プレゼントよ」
倉吉が何かをおれの足元に投げてよこす。
グラウンドの地面の小石に当たって金属音が鳴る。
倉吉の武器の果物ナイフ。
「どういうつもりだ?」
「私か蜜姫さんのどちらかを刺しなさいよ。殺人鬼のゴスロリ女と間違えてクラスメイトが女子高生を刺す、というショッキングなニュースはあっという間に世間を駆け巡って、ゴスロリ禁止法が是か非かを考え直す格好の機会になるはず」
「そんなことのためにおれを……」