Cygnus
「もう少ししたら
もっとはっきり…天の川の上を飛ぶ
白鳥座が見えるから…。

その時も…

こうして一緒に見たい。」



ぎゅっ…

繋がれた手に
力が込められる


「うん…。

ずっと…ずっと…

一緒にいるよ…。」



私はゆっくり
彼の肩に頭をもたれた




この日から

私は
夜空をよく見るようになった



白鳥座…
見つけるたびに

芳史を感じる事が出来て


織姫と彦星のように

私たちをつなぐ…


大切なものに思えた
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