儚い幸せ
『うーん、朝か…』

ごめんね竜牙、弱い女で


孤独から逃げてごめんね


「おはよう」


竜牙が起きて微笑む


この笑顔ももう見れないんだな…


『ねえ竜牙、竜牙は家の跡を継ぐべきだと思う…
それで私よりもっと竜牙にふさわしい人と幸せになって…!』


「…美佳!ごめん…っ!ごめん!うぅ…」


『泣かないで、私はもう竜牙の涙を拭いてあげられないんだから』


「うぅ…、そぅだな っ」


『私ね、最後に竜牙にプレゼントがあるの…』


「え…そんな、うけとれないよ…」



『お願い、うけとって…』


私の身勝手なプレゼント


「あぁ、わかったよ」


『ありがとう、竜牙、愛してる』


そう言って私はベランダまで一気に走った


竜牙は驚いて動けないでいた


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