お隣さんは不良くん☆
笑って話す朔ちゃんに、私は笑って返せていただろうか…?

中2という言葉が、私の心を荒らす。



『ぁ、ついた。』

「ん、じゃ和華。お休み」

『…うん。おやすみ』

そういって玄関に入った。

“おやすみ”か…

朔ちゃんの最後の言葉を思い出して、ドアによりかかりながら、てんを仰いだ。


「和華ー?」

『ぁ、ただいま』


そして、聞こえてきた母の声に、意識を戻して、ドアからそっと離れた。



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