狼!?王子サマ☆*
別れは突然だった。
すれ違う生活の中で生まれた二人の間の隙間。
その隙間は埋める事が出来ないほどのものだった。
「通じ合っていると思っていても、想いの大きさが違う事もある。
いつも逃げてた。
現実と向き合う事が怖くて。
一番恐れてた別れへとつなげたのは私自身かもしれない。
彼の事を考えて、話を聞いていたら。
もしかして避けられた道かもしれない。
避けられた結果かもしれない。
そう思ったらね、すっごく悔しくて。
ねぇ、香南。
同じ事がないようにして。
流君と香南はわつぃと彼のように誤った道を歩まないで?」