学園(姫)
昨日

艶やかな髪

目の前にある日差しは、眩しくて、優しくて、距離を感じてしまう。

日差しの中には長髪の小さな女性が立っていた。

手の届かない距離ではない。

俺は必死に手を伸ばす。

日差しの中の女性を掴もうと、一生懸命になりながらも、もがく。

でも、時間が、来てしまった。

後ちょっとで届きそうだった。
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