読めない手紙
伝想{ツタエタカッタ、コノオモイ}
 
「泣かせないって、言ったじゃん!」

誰もいない部屋に叫ぶ。

「隠し事は無しって!」

泣きながら、叫んだ。

「なんで!なんでよぉ…」

ポタポタ…

床に涙が落ちる。


"嬉し涙だろ?"


「え?」



彼の声が、聴こえた気がした。


"幸せなら…つけてよ"


はっきりと、聴こえたんだ。




答えは、決まってる。






 
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