らぶCALL(仮)


「なんか…ね、声、聞きたくなっちゃった」


素直にうちあける私に、驚いたのか、一瞬間があった。


なんか気まずぃ雰囲気に、私は茶目っ気をだす。



「なぁーんて!!」


でも空羅は、

「そっか♪俺も」

って。


なぁーんて!は通じなかった。



それから他愛のない話をして、そろそろ眠くなってきた。


「…空羅ぁ…眠い…ギブ…」

今にも寝そうな声で訴える。


「おやすみ、李夜」


って甘く空羅は言う。

眠くて思考回路なんて全然ゆっくりになっている私。

だけど、その愛しい声には即座に反応する。


胸が、きゅうんって。


「…ぅッ、ぅん、おやすみ!」


うわずっちゃった声に後から頬が赤くなってくのが分かる。


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