空の向こう側
門番を散々困らせた不審者、もとい羞亜紀は驚いた顔で俺を見る。
「夏!良かった、会えた…。」
いや、そんな安心した顔されても…
「お前何してんだよ!?」
「夏を探してたの!大学ここでしょ!?」
いやここだけども!
城門から入る馬鹿がどこにいるんだ!!
「君、この子と知り合いか?」
門番も何故か安心した顔をしている。
「あぁ、すんません。コイツ幼なじみで…とりあえず、行くぞ亜紀。」
亜紀の腕を掴んで
俺は町の方に歩いて行った。