空の向こう側

踊りに見取れてた

なんて言えなかった。


「そうなんだ。じゃあ城下町も今日が初めてかーーそうだ!!」

少女は何かを思い付いたのか、目をキラキラさせながら俺を見て来る。


「君、今から暇?」

「は?」

今から?

今から…荷物解いたりするっけ?

いや、あの課題の最終調整もしなきゃいけねーし

いやいや、むしろ今すぐ寝たい


「今からさ、城下町に行ってみない?」




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