空の向こう側
いつもの場所で
いつものようにくだらない事を話し合う。
「何か、遠目から見たらフラフラしてるように見えてさ、酔っ払いだと思って近付いたんだ。」
「うわ…酷い。」
沙羅はプイ、と顔を背けて拗ねた。
その行動がまた笑えてくる。
「けど、実際良く見てみたら…俺、見とれてたんだよ。沙羅の踊りに。」
楽しそうに、だけど全力で
『生きてる』という事が伝わってきた
「綺麗で、力強くて…本当にすげぇって思った。」