空の向こう側
「…まぁ。」と、とりあえず返答はする。
環は機関に入れたくて、俺を黎術に推薦した
けど、当の本人はそれを蹴って平凡に就活中…
気まずい!滅茶苦茶気まずい!
「君は黎術院で首席だった生徒です。きっと上手くいきますよ。」
「…ありがとうございます。」
もしかして、環から褒められたなんて初めてじゃないか?
何気に結構嬉しい
「じゃあ、時間があるので。」
俺はそう言って足を進めた。
「梶原君。」