空の向こう側
聞き覚えのある声が広場に響いていた。
この街に来たばかりの俺が知っている声なんて
候補は1人しか上がらない。
「まさか…。」
俺は野次馬を押しのけて、喧嘩の中心部を見る。
するとそこには、如何にも悪いです的な男二人と
如何にも絡まれました感満載の中学生二人
そして、その中学生を護ろうと立ちはだかっている沙希が居た。
「…やっぱり。」
俺の嫌な予感的中…
「だーかーらー、何にもやってねぇっつってんだろ!?」