きいろい青空【完】



階段を上がり3階に来た。



「すいません。翼さんいますか?」



教室の入り口にいた男子の先輩に声をかける。



「ちょっと待って。翼ー、2年生呼んでる」



さっきのトイレに行くっていうのは、本当は嘘で3年生の教室に来た。




「なにぃ?」



教室の奥から翼さんが歩ってくる。



化粧すごー…



今日もしっかりキマっていて、圧倒してしまう。



「ちょっと来て」



「えっっ!」



うちの顔を見るなり翼さんはいきなり手をつかんだ。



「えっ、どこ行くんですか??先輩!」



うちの言葉なんか無視して、どんどん歩いて行く。



連れてがれている。




これは、さすがにビビるってぇ~…



そのまま連れてがれて5階に来た。



ここは普段、まったく生徒が上がってこないからただ今、うちと翼さんの2人っきり…


うちの前にじっと立っている翼さん。



何されるんだろ?



よくマンガである平手打ちとかされちゃったりして…




うぁ~それは、やばいわぁ~。



てか、どうしよ…うわぁ~…




「アド教えて」





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