きいろい青空【完】
「…ん!!イイコト考えちゃったーー。俺、天才っ!!」
ひらめいたように、頭を上げた。
目がキラキラ輝いてる…
「なに?イイコトって」
「あのな…どうせ、美久と花恋は一緒に組むじゃん。で、俺らと組む。そして、自由行動の時、美久と俺をふたりっきりにして!!」
「マジで?俺、花恋とふたりっきり?」
うぅ~~、気まずいっつーか…
なんつーか。
俺が普通にしゃべれない気がする…
「そうだよ。でも、大丈夫だろ?だって、直輝は…花恋のこと、好きじゃねぇーもんな??」
…その質問は、ワザとなのか?
英斗。
俺を試してんのか?
「あ、うん!!全然好きじゃないよ。わかった、いいよ。ふたりっきりにしてやるよ」
作り笑いの俺…
無理に口角を上げる。
「まじ!?サンキューー!!」
本当に、美久が好きなんだな…英斗は。
「じゃあ、花恋に言ってくる」
俺は、女子の輪に行き花恋に声をかけ呼び出した。
そして、英斗の計画を報告する。
美久にはバレないように…
小声で、みんなにも見つからないように。
「うん、いいよ!英斗の恋は、応援しなくちゃだもん」
「うん」