愛コトバ

「はっ?ちょっと…はめられたってなによ!?」



わけもわからず桐谷純にどんどん引っ張られてく。



「まぁ、メールからして、あれはミヤビちゃんじゃなかったし!有り得るよねぇ」



ちょっと…独り言をぼやいててもわかんないし!



なに言ってるのか意味不明なんだけど…!



結局意味がわからずあたしは桐谷純に引っ張られて来た。



ここは…遊園地。



「ちょっとベタだけど気にしないでね?」



そういってあたしの分まで払い中に入る桐谷純。



「ちょっと、お金!悪いから…」



財布を取り出して返そうとすると、その手を掴んであたしの動きをとめた。



「俺が勝手にやったことだからいーの!そのかわり、今日一日付き合ってもらうからね?……なーんて今更かっ」



常に明るい表情を見せる桐谷純。



「あっ!ねぇ、はめられたって…」



さっきから幾度となく投げかけている質問を再び投げかける。



「なに?気づいてなかったの?」



鈍感だね、って言葉をもらして笑う。



「前のメール、見たら早いんじゃない?」



そう言われて、ケータイを鞄から取り出し受信BOXと送信BOXの両方を見る。



< 23 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop