Out-of-Eden―禁断の果実―
柊斗さんが私の頭を撫でてくれた。



ホッとする。



柊斗さんが手を挙げても拒絶反応はしない。




自分でもそのことに驚いた。



なぜか柊斗さんは殴らないとわかる。




柊斗さんの私への接し方が優しくて殴らないと確信できたからだと思う。



「無理はするな」

「あっありがとうございます」



顔を見れなくて、柊斗さんの制服に見て言った。




ボタン外れてる。



やっぱり忙しいのかな。



私の学校は8時から始まるし、私の家からは遠いから柊斗さんは私より早く起きてここに来てくれた。



「柊斗さん、待っててください」

「ああ―…」



だから朝ご飯食べてないと思う…。



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