Out-of-Eden―禁断の果実―
このときもう、私はユイのほしい金額がわからなくなっていた。



前、ユイは私にどれだけ稼いで来いと言ったっけ…。



私はその言うとおりに足を進めて世界を回っているのだから、
わからないと困る。




ユイのあのお金の少ないときの一瞬の微妙な顔が嫌い…。




怒られるのか、許してくれないかの間にあるあの微妙な顔色。



でも私の手に握られているのは1万…。




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