Out-of-Eden―禁断の果実―
私のことだとはっきりわかった。



クリスマス…。



それは私が柊斗さんに本当のことを告げた日で…。



確かにあのとき抱きしめられた。



「しかも顔、どうだと思う?」

「さぁ~絶世の美女?とか」

「それがまったく~チラとして見てないけど普通の上。特別可愛いこともない」





それほどまでに柊斗さんはモテることを私は知らなかった。



そうだとは気づいていたけれど、嫉妬されるほどモテてるとは思わなかった…。



「香密さんいいよねぇ」

「そうそう、送り迎いしてもらってさ」




話していた女子が私の方まで近寄っていたことに気づかなかった。



「望有先輩と居たのって…香密さん?


「え…っと」




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