鏡の中の僕に、花束を・・・
「これは?」
「ここに面接に行くのよ。あんたもいい加減就職しないとね。」
「就職って、履歴書も何も書いてないよ。それにスーツとか着るの面倒くせえよ。」
どうもスーツと言うのは好きになれない。あんなのを好んで着るのは、銀行員くらいだ。僕はかねがね思っていた。
「履歴書はいらない。スーツも着てく必要なし。ただ、行けばいいだけ。」
「なんで?面接だろ?」
「もう、半分くらいは受かったようなものなのよ。あと半分は今日次第だけどね。なんか、手伝ってもらってその腕で決める、そんなような事言ってたわよ。」
「腕?腕ってなんだよ?」
心配になった。
「とにかく、行けばわかるんだから行きなさい。」
凄まれ、しかたなく家を出た。
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