鏡の中の僕に、花束を・・・
21
あの事件から、一週間ほど経っただろうか。

「千代田くん。」
仕事帰り、美園が声をかけて来た。
「何?」
「これから用ある?」
「用は特にないなぁ。帰るだけ。それがどうかした?」
「良かったぁ。お願いがあるんだ?」
美園は手を合わせた。
「お願い?」
「うん、千代田くんさ、パソコン詳しかったよね?」
「詳しいってほどじゃないけど。普通かな?」
「普通でもいいよ。絶対に私より詳しいはずだから。ちょっとパソコン見てくれないかな?昨日から調子悪くて。」
「そんな事?いいよ。」
快諾した。
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