ナンパ男との恋2
「ねっ、一週間。
よし、決まり!」

決まりって
私 何も言ってないんですけど?

「そうと決まったら
俺ん家行く?」

「は・・・・?」

「だって 恋人らしいことしなくちゃ?」

「恋人らしい事って・・?」

「春菜ちゃんってば
そんなの決まってんじゃん」

完全に頭から飛んでたけど
そうだ・・・・

ナンパで知り合った男は
体しか目的がなかったんだ・・・

輝樹と知り合ってからというもの
手出してこないのが当たり前になって
平和ボケしすぎてたんだ・・・

・・・・やばい。


「あ・・の、ごめん。
私 帰らなくちゃ・・」

「何で?」

何でって・・・・

「友達に帰るって言ってあったし・・」

「あの友達も帰ってきてないと思うけど?」

・・・・・・・・・・

「俺の事 嫌い?」

嫌いも好きも
関係ないんだってば・・・

私は・・・・

私は・・・・・

輝樹じゃないと・・・

輝樹じゃないと?

あぁ・・・

また気づかされた。

私は 輝樹以外の人と
恋人らしい事なんて
できない。

輝樹じゃないと






・・・・・ダメなんだ。
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