誘拐犯は私の彼氏!?
響き渡る銃声が、客の不安を煽る。
逃げ惑う人々に立ちふさがる、銃をもった覆面の男たち。
男たちの銃に誘導されて、中央に集められて。
悲鳴の中で、私は押さえつけられる。
男たちが持っている少し古びた、でもしっかりとした太い縄が、私の腕や足に絡められる。
がっしりとした腕には、私のささやかな抵抗など意味をなさない。
あっという間に、私は柱にくくりつけられた。
ちょっとやそっとでは、まったくほどけない。
私がもがいている間にも、次々と人が柱にくくりつけられていく。