誘拐犯は私の彼氏!?
この一言で戦闘スイッチが入った私の頭。
すぐさま男の前に仁王立ち。
「そこ、私の特等席なんですけどっ。」
私史上、もっとも迫力が出るように努力する。
女子高生舐めるんじゃないわよっ。
私だって譲れないんだから!
勢いよく走ってきていきなり目の前に仁王立ちした私を、
不可解だという顔で見上げてくる男はかなり迷惑そう。
「どいてくんない?」
そういいながら、自分はいっこうにどく気配がない。