誘拐犯は私の彼氏!?
そう突っ込みたくなるほど、
真幸はなにやら話し込んでる。
あの真幸が、あんなにうきうきしてるのも珍しい。
「真幸、早くしてくれないかな?
正直、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど・・・。」
シビレを切らした私は、真幸の袖を引っ張る。
だって、こんなに晒し者にされたら、
見つかっちゃうよ。
「あぁ、悪い。
じゃあ行こうか。」
まったく悪びれた様子もなく、
私の鎖を引っ張る。
いい加減鎖はずしてくださいっ!