SWEET&HOT~甘いのと辛いのと~
変人美人が真実を騙る時

放課後の一時

放課後になった。



瑠莉は寮に帰る準備をしている。



なんか…今日は隣の奴からすごく見られてたような気がする。



そんなに私のあの言葉に根に持ってたわけぇ?



そんな隣の奴は、今日の最後の授業が終わったとたん、席から離れてどこかに行ってしまった。



いや、別にどこに行ったのかなーとか、そういうことは考えてないんだからね!



あんな奴がどこに行こうと私には関係ないんだから!



その時だった。



「瑠莉ー!一緒に帰らへん?」



瑠莉に話しかけてきたのは翔だった。



やんわりと断ろうとした時、皐月が恵子と由香を連れてきた。



皐月はニコニコと笑っていたが、恵子はムスッとしていたし、由香は今にも泣きそうだった。



私と一緒に帰りたくないなら無理に来なくてもいいのに…。



っていうか、そんな2人を無理やり連れてくるこいつも神経おかしいんじゃないの?



そんな失礼なことを心の中で呟いていると、ムスッとしていた恵子が口を開く。



「…あなたにこんなこと言うのは不本意ですけど…今朝は申し訳ありませんでしたわね」
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