five
初恋
「朝帰りなんていい身分だわね〜」
「はぁ?!」
口に入れたスポーツドリンクが逆流しそうだ。
「違うの?小那美ちゃんと二人で遅刻してきたからさぁ!しかも、昨日かなり酔ってたみたいだしぃ?」
「ただダリかっただけだって。」
菜緒の尋問に必死に冷静を保つ。
内心は、『小那美』って名前が出ただけで、かなり焦っていた。
「ふぅ〜ん。いつから好きなの?」
「はっ!?だ、誰を!?」
ヤバイ。
早くボール片付けて帰らなくちゃ、菜緒の尋問に負けてしまう。
「分かりやすすぎだから。」
…ですよね…?