あなたのメール、代行します。
3通目
 俺しかいない書道サークルのサークル室で、寝ながら何度もメールを眺める。

あー、ドキドキが止まらないよ。ロマンティックも止まらないよ。


 毎日100通の日課はやめた。これからはメイさんとのメールに集中する!

……まあ、俺は恋ファン事務局にメールを送るだけなんだけど。


「おい、ナイト。昨日のヤツどうなった!?」


「振り向くと、俺が所属する書道サークルのサークル長、ブツブツ野郎が部室に入ってきた」


「ちょっ、ちょちょーい! その感じ記憶にあるんだけど! 同じ熱湯風呂のネタばっかりやる、某芸人か!」


「特に何も進展はないです。あえていうなら、女性とのメールのやりとりが3回ほど続いているくらいです」


「ちょっ、ちょちょーい! めっちゃ進んでるじゃん! 1週間飛ばしたら、もう内容がわからなくなりかける、週刊誌のスポーツ漫画か!」


「そう、実はあの後もメイさんからメールがきた。夕方までに、最初のメールを含めて、3往復している」


「ちょっ、ちょちょーい! 誰に語ってるの? あれか! 特に例えは浮かばないけど、あれか! ちょっとそのメールっての、見せてみろよ」
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