あなたのメール、代行します。
「そっかそっか、書道サークルのときに話したんだね。ありがとう。私のこと、覚えててくれて」


「いや、まあ、当然というか、なんというか。それより、よく俺がナイトだってわかったね?」


「うん、だってだって、カーディガンの背中に騎士の絵がプリントされてたから、もしかしてもしかしてって」


 うおー、良かったぜー、念のため背中にナイトがプリントされたカーディガン着て。

あと、ついでに胸にワンポイントでナイトの刺繍もあるけど。

これ着てなかったら出会えなくなるところだったな。

やっぱ俺って、神だな。うん、間違いない。


「あれあれ、ナイトくん、だいじょうぶ?」


「ん? 何が?」


「なんかなんか、顔、赤いよ? もしかしてもしかして、熱、ある?」


「え、いや、赤いのはたぶん熱じゃ……」


 いや、待てよ。これってあれじゃないの? 熱があるか確かめるために、おでことおでこをくっつけるっていう、とんでもないイベントの前フリじゃないの?

こりゃ仕方ないな、熱があるか確かめてもらうしかない。

うん、俺が自ら熱あるかなぁ? とか言ったわけじゃないし。

ほれほれ、いつでもおでこをくっつけていいんだよ?


「たいへん、たしかめなきゃ!」


 ん? あれ? なんで芽衣さん、自分のバッグをガサゴソやってるんだ?

おでこでしょ? おでこ。おーい、でこ。
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