氷の女王に誓約を

「他には……タク兄のジャンプって流れるようになったじゃん。入りのスピードと出るスピードがほとんど一緒だから『イコールスピード』とか」


「さて、ひとしきり笑ったので練習を再開しましょうか」


「そうだね。細かい所の振り付けをもっと練ろうか」


「って、人の話を聞けー!」


結局その日は朝飛の機嫌を取りながら、SPの振り付けだけで終わってしまった。


俺のジャンプは、まだ戻っていない。



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