空になったセブンスター
『そんなやつだったのかよ。』

授業の合間にベランダで煙草をふかしていたとき、報告を受けた。

空は良く晴れて、交わす挨拶も見飽きた先公の顔も…いつもと何も変わらない日だった。

『がっかりしたよ。何が友達だ!』

さっきから怒鳴りっぱなしの沢村遼祐はまた声を荒げて言った。

『お前とは口もききたくねぇ!二度とツラみせんな!』

いままでうつむいていた溝口純太郎もこれには黙っていなかった。

『正直に言っただけだろ?!それとも何か?黙ってた方がお前は幸せだったとでもいうのか?』
『んなこといいてぇんじゃねぇよ!』
『じゃなんだよ。』
『うるせぇな!なんでもねぇよ!』

遼祐は言い表し様の無い怒りの表現が思い付かなかった。

休憩時間も終わり、授業が始まった。
窓際の席にはもう、かばんと遼祐の姿はなかった…
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