抱えきれないくらいの花束を

「勿論、狙われている立場だから制約はあるよ。でも総理は君にできる限りの普通を過ごしてほしいと願っている。お母さんのためじゃない。自分のために生きてほしいってね。自分の子供、孫たちが当たり前のように外で走り回れるそんな日本を取り戻したいって」



今までお母さんと二人、毎日が精いっぱいだった。
お母さんが入院してからは治療費のことばかり。

定時制の高校の同級生たちは似たような境遇ばかりだったけど、周りに映る同い年ぐらいの子たちがうらやましくなかったといったらうそになる


今は恵まれ過ぎていると思う


「……ありがとうございます」

何も聞かないでいてくれて


ホットミルクを飲んでいるうちに少し落ち着いてきた

「学校生活慣れるまで大変だと思うけど、いつでも話聞くし。話しにくいようなら女性警察官も呼ぶから」

「……はい」







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