抱えきれないくらいの花束を
来た時と同じように車に乗り込むと、今度は運転席に圭護さん
横には護さんという形になっていた
「朝より顔色良いね。打ち解けられた?」
「はい」
運転をしながら圭護さんが話しかけてきた
護さんはもう圭護さんの言葉遣いを窘めるのを諦めたみたい
苦い顔はしているけど
「また放課後にね」
二人と別れ、神埼くんと教室を目指す
「次は音楽室。ルートも他のクラスと違うから僕と一緒に行こう」
「は……うん」