デザートは教え子に
「ジジイになった」
「確かに」
「ありがとう」

ことばに少しショックを受けながら教え子がしげしげとながめるのを感じる。

「でも、そのままでもまだいけるでしょ」
「お前はそう思うか?」
「うん。久しぶりに先生を見たら、キュンってなった。前よりいけるかも」
「何言ってんだ。まあ、お前に見る目ができたのならわかるけど」
「ほら、やっぱり自分でも今もいけると思ってる。もう上がるから待っててね」
「うん」

そして、その子の車に乗せられて、ほとんど一直線に郊外の静かな部屋。

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