**秘密時間**

危険な香り


「着いたよ」



京介に連れてこられたのは幾つかのテナントの入るビルだった。



縦ならびの看板に"白鳥クッキングスクール"の文字。



「ここってもしかして…」



あたしが尋ねると京介はニッコリ笑う。



「俺の仕事場♪じゃっ入ろうか」



すっと腰を抱かれぴくんと身体が反応する。



「やっ…//」



「んっ!どしたっ?」



あたしの顔を覗き込む京介の顔の近さに、ドキドキしながら「別に…」と答える。
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