この涙を拭うのは、貴方でイイ。-大人の恋の罠-


待ってましたと言わんばかりに、ニッコリ笑われると悔しいのは気のせいですか…?



「残念でした!
さっき暗証ナンバー見たからココまで来れるし?のんは大人しく待ってて」

ほらほら、イラナイ予想が当たっても落胆するだけだ。


「…盗撮魔」

しまった…、だから“抱っこされた”まま解除させられたのか。



「ハハ――それを言うなら“確信犯”だろ」


ドキドキしてる場合じゃなくて、この裏面性に警戒心を持つべきだった。


もう一度微笑む彼の背後に、柚ちゃんに近い“黒いモノ”を感じてならない。


オートロックなんて番号を盗み見られていたら、ホントに防犯対策ゼロの代物だ。


柚ちゃんみたいに、安全対策バッチリな最新鋭のマンションへ引っ越したくなる。


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