お姫様の苦悩
「もう、何が気に入らないのよ。」




さっきから性格だと何度も言ってるのに………。





「あんたねー、何歳よ?裸見られて恥じらう歳でもないでしょうが。処女じゃないんだから一度っきりのセックスぐらい許しなさいよ。」


「あーのーねっ、私だって裸見られてキャーとか言わないけど、セックスは嫌なのっ。一度って言うけど、その一度で間違いでも起きたらどーすんのよ。」


「それはそれ。」





だぁ―――――他人事だと思って、私の気持ちわかってくれてもいいじゃない。





確かに他人事だけどさ……。





「わかった、わかった。じゃあこうしようよっ。」





美和が出した提案に遠慮すると頑なに拒めば、スッと目を細め





「蜜姫のシフト若王子さんに教えるよ?隣なんでしょ?今から行ってくるけどいいの?」





なんて脅され、しぶしぶ承諾する他なかった。




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