お姫様の苦悩
シンクに食器を持って行こうとしたら取り上げられてしまった。





「永久にお世話になるんだからこのくらい当然。」


「じゃあ、お願い。先に寝るね?」

「うん、おやすみ。」





携帯のアラームをセットし、寝室に向かう。





永久というのは、いくら弟でも迷惑だが家事の苦手な私は、まぁいいかとすぐに考え直す。





料理は出来るし、美味しいし、片付けもちゃんとしてくれる。





しょうがないなとすぐに思ってしまうから悠貴もあんな性格になったのかも………。





いいや………あれは生まれつきかも。





姉と悠貴は顔も似てるが性格も似ていて自分が決めた事は何がなんでも曲げない性格。





言い方だって、尋ねるわけでもなく有無を言わせず、決定事項だというように言い放つ。





家族の中で私が一番の被害者だと胸を張って言える。





両親は反対なんてしないし、兄には頼み事なんて滅多にないし………私が一番操れそうって事?




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