お姫様の苦悩
「彼女がみんな綺麗な人だったから、私じゃ無理だなって思いはあったんです。」





千花ちゃんの幼馴染みは、中学生になった千花ちゃんを意識し始めたみたいで色々葛藤があったそうだ。





「初恋は実らないって聞くけど、そんな事ないかもしれませんね。」





恥ずかしそうにはにかみながら言う千花ちゃんが可愛いと思ったのは美和も同じらしくて、隣に座る千花ちゃんをぎゅうぎゅう抱き締める。





「千花ちゃん可愛すぎっ。」


「ほんと。初々しいよね〜。」


「私も話したんですから、美和さんと蜜姫さんも話して下さいよ。」


「私は特にないかな。」





うん、私もないかなー………恋じゃなかったし。





「蜜姫はね、まだ時間かかりそうなんだよねー。」


「あっ若王子さんですよね。」





千花ちゃんは、あの場にいなかったが噂は耳に入ってるみたい。





「若王子さんって、蜜姫の為に隣の部屋に引っ越してきたのよ〜。」




< 84 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop