恋ノ神

「・・・ッ!・・・もういいよ!」

謝られる覚悟ができていなかったのか、呆れたのか納得いったのかで、友は首を振る。

「本当は全然反省してないと思ってもっと痛めつけようと思ったんだけど・・・気が変わった。」

そう言うと、友は教室の方を見てそして美咲に歩み寄った。

「一昨日の事件は私が主犯だ。でも、他の皆を疑わないで欲しい。皆が、月島さんが知らないうちに私がやった事だ。」
「・・・分かった。ごめんね。」
「・・・こちらこそ・・・だ。」

・・・・・・・・・・

あのあと、友は何も言わずにその場を去って行ってしまった。
仲直りできたのか否か分からないが、一難はさって行ったようだ。
さてと、私の仕事は仲直りではない。一難去ったわけだし、今回の仕事にもピリオドを打つとするか。

私はもう手を加えることは無い。
後は学に任せて、私はそれを見守る事にした。
部活が終了し、美咲が学を手伝って2人きりになった時を、私は見守る。

「そういえば」
「え?」
「昨日悩みを聞いたとき「好き」って言いましたけど・・・あれ、もしかして人のことですか?」
「!」
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