さよならマイヒーロー
プロローグ

「あのね、ほのかちゃん」


満面の笑みのお兄ちゃんに名前を呼ばれて、あたしはおいしい! と絶賛しながら食べてた晩御飯の中断を余儀なくされた。

美人で優しくてお料理も上手なあたしのお兄ちゃんは、お行儀には結構厳しいのだ。
そんなところもあたしは大好きなわけだけども!


食卓で向かい合ってご飯を食べていたお兄ちゃんもお箸を置いて、さらに笑みを深くする。


「あのね、ほのかちゃん。俺ほのかちゃんに紹介したい人が居るんだ」

「しょ、紹介……」

「そう、紹介」

「そうなんだー、って違うから! なんなの紹介って、まさかお兄ちゃん彼女でも出来た……!?」

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