さよならマイヒーロー

「とにかくっ、あたしは認めないったら絶対認めないんだからね! 先生なんてだいっ嫌い!」

「え、ほのかちゃん、俺は?」

「おっ、お兄ちゃんなんて……っ!」

「俺なんて?」


お兄ちゃんの綺麗な目があたしをじっと見上げてくる。

だ、大嫌いなんだからって言い捨ててやりたいのに、あたしの口は勝手に「お兄ちゃんなんて大好きだー!」と叫んでた。
収まりがつかなくてあたしはダイニングから派手に飛び出してみる。


お兄ちゃんの、馬鹿―! でも好きだー!

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