君を好きになった日
本音がいえた日
――
――――

「別れよう?」


私は驚かなかった。

だって当たり前。


あんな話の後だもんね…



「何で別れたいか知ってる?」

「さっきの話、聞いたから…」


すると彼は無邪気に微笑んだ。

全然違う、といわんばかりに…



「俺が別れたいのは…琢海のため?」

「たっくん?」



たっくんを見ると、少し慌てた表情を浮べている。

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