KILLER GAME ~キラーゲーム~
バックの中の携帯が振動する。

亜希から電話が来た。

目標を発見したらしい。

俺は言われた場所に向かった。

場所は東京湾の海に近い裏通り。狭く、この時間帯周りに人はいないようだ。
ここなら、バレにくそうだ。

10メートルほど先に亜希が見える。
さらにその奥に、推定五十歳代の男。

男は、フラフラ歩いて倒れた。

酔っ払いのようだ。好都合…

「亜希、これからあいつを殺す。

幸い、あちらは酔っ払って寝ている。
今のうちだ。

亜希はここから、一番ばれにくて近い道を探して来てくれ。」

小声になる。

「海に沈めるのね?

あらかじめココの地図を読んだわ。
道路もわかる。

殺したら、合図をお願い。」

今日までの何度ものミーティングで亜希もしっかりとしていた。

まだ空は暗い。

「じゃあ、見張りを頼む。」

俺は手袋をして、バックから注射器を取り出した。
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