双子☆Love
……正直すごく不安だった。




梨香が俺の過去の話を聞いて、どう思うか。



理由はどうあれ、俺はたくさんの女を傷つけたことに変わりはない。



優介が、どういう話をしたのかは知らないけど。



でも、「俺たち」の過去である以上、俺の話をしないわけにはいかない。




今、梨香だけは俺にとって失いたくない存在だった。




「…俺のこと、嫌いにならなかったか?」



気持ちを隠すことはできず、俺はそう聞いていた。



「嫌いになんかなるわけないよ。佑樹は何も悪くない。生きるためにしたことでしょ?」



梨香がそう言ってくれたことが、泣きそうになるくらい嬉しかった。




……さっきはあんまりいい形で言えなかったから、今度はちゃんと言う。




「……ちゃんと梨香に言いたい。」




梨香に伝えたい。
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