双子☆Love
佑樹と長いようで短かった30分を過ごして、



それから、私はバスに戻ってもしゃべらなかった。



いや、しゃべることができなかった。




口を開くと、胸のドキドキが誰かに聞かれちゃうような気がして。




幸い、結花ちゃんも話しかけてこなかったから、私は黙り続けることができた。





しばらくするとホテルに着き、私たちは荷物を部屋に置いたあと、夕食になった。



「梨香?何かあった?」



さすがに黙りすぎたかな……?




結花ちゃんが心配してる……。



「……また部屋で話す。」


目の前にあるハンバーグにフォークを刺した。




「……梨香。キャラが変わってるから。」




「いいの。今は食べるの!」



ハンバーグにエビフライに唐揚げにスパゲッティ……



バイキングっていいなぁ♪




「……太るわよ。」



うっ……。




い、いいもん。



ちゃんと運動するもん。
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