双子☆Love
……昨日は、また眠れなかったな。




興奮しちゃって。



『優介〜。本当に、病み上がりだったの?』



何て悠斗にからかわれて、余計に。




もう気づいたら、朝だった。




……もう修学旅行も最後の日か。




「あっ、おはよー!」




隣のベッドにいないと思った悠斗が、頭にバスタオルを乗っけて、上半身裸で風呂場から出てきた。



女の子みたいにかわいい顔してるのに、妙に引き締まった体をしてる悠斗。




女の子が見たら、鼻血出しちゃうかもね。




「服、着たら?」



「男同士じゃん。それに、少し暑いんだよね。シャワー浴びたあとに、この暖房が効いた部屋。」




そう言って悠斗はにっこり笑って、ベッドに腰かけた。



「でも、僕が裸になるのは優介と結花の前だけかも。」




「……朝から、キャラが崩れてますよ。」



僕がそう言うと、悠斗は舌を出しておどけて見せた。
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