双子☆Love
「他に見たいところはある?」



「えーとね……」




気がつけば、私はとても楽しんで優ちゃんと一緒に過ごすことが出来ていた。




よく考えてみれば、この間海で出逢った松井優介くん。今は一緒にあちこちまわって、今川焼食べて、優ちゃんなんて呼んでる。




すごく不思議。




「……そろそろ時間だね。」



気がつけば、もう集合の時間になろうとしていた。



「やっぱりあっという間だったね。」



私は、優ちゃんにそう投げかける。



「でも、僕はすっごく楽しかったよ!」



「私も。」



まだこれから北海道に行って、色んなことがあるのに、今が一番みたいな言い方になってしまった。



「そうだ。僕も梨香って呼んでもいい?」



集合場所に向かっていると、優ちゃんが思い出したかのように私に聞いてきた。


そんなに呼び方って重要なのかなぁ……?



「いいけど……。」



「やったぁ!ありがとう!」


これでもっと優ちゃんと仲良くなれるなら、それでいいと思ったりしていた。
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