双子☆Love
「バカ梨香。何やってるの?」



結花ちゃんにからかわれて怒られるほうがもっと厳しかった。




「ごめんなさい……。」



「全く。ほら行くわよ。」


「はーい。」



私は結花ちゃんの後を歩いて、二番ゲートまで向かった。



「ねぇ。悠斗くんと何してたの?」



「別に。あちこち見て、買い物して、食べただけよ。あぁ、キスはしたかしら。」



キス!?何をさらっと言っちゃってるの?



「ゆ、結花ちゃん。そういうのはあんまり人前で言わないほうが……。」



「なぁに?顔赤くしちゃって。付き合ってるんだから当たり前でしょ?」



「いや、そうかもしれないけど……。」



私、免疫がないから恥ずかしいんだよ〜!



「でも、そうね。言われてみれば時と場所が話すにはふさわしくなかったわね。」


ホッ……分かってくれた。



「また夜に色々話すわ。」


やっぱり分かってないのかも……。
< 92 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop